新型モンスター1200およびモンスター1200 S
ドゥカティは過去20年以上にわたって、エンジニアリング、デザイン、スタイリングのすべてにおいてさまざまな投資を実施し、モンスターを連綿と進化させてきた。この結果、モンスターは、ネイキッドモデルのアイコンとして他を寄せ付けない存在感を放ち続け、全世界で幾多の成功を勝ち取っている。特にその存在感は圧倒的なレベルに達し、モーターサイクル・エンスージアストの他、俳優、ミュージシャン、F1ドライバーなどのセレブリティにも愛されている。モンスターとは、2輪のステータス・シンボルであり、熱愛の対象であると同時に、誰でも乗れるプレミアム・ライフスタイル・モーターサイクルという本質を貫いている。
新型モンスター1200およびモンスター1200 Sは、モンスターファミリーの伝統とドゥカティが誇る最新ソリューションを組み合わせて成熟の域まで昇華させると同時に、ファミリーの次世代を明確に示している。第2世代に進化し、極めてスムーズなテスタストレッタ11°DSユニットは、パニガーレの手法に従ってフレームにダイレクトマウントされる。さらに業界のベンチマークとなったTFTデジタル・インストルメントパネル、最高峰のエルゴノミクスなど、純粋なスポーティング・キャラクターとライフスタイル・モーターサイクルとしての洗練性を高次元でバランスさせている。
新型モンスターの大型燃料タンクは、これまで以上にマッシブなイメージを醸し出し、絞り込まれたウェストラインとコンパクトなヘッドライトにより、戦闘態勢の猛牛のごとき雰囲気を表現。ミニマリズムが追求されたクリーンなハンドルバー周りは、ネイキッドに欠かせないスタイリング・アイコンとなっている。また、ぼかし仕上げの透明なマスターシリンダー・リザーバータンクなどディテールにも細心の注意が払われ、クオリティへのこだわりがさりげなく演出されている。

Monster 1200

Monster 1200S

第2世代テスタストレッタ11° DS エンジン
ドゥカティは、新型モンスターとともに原点回帰を図り、デスモドロミック・ユニットの系譜を継ぐ水冷4バルブ1,198ccテスタストレッタ11°DS の搭載を決定した。パフォーマンスはもちろん、エンジンはネイキッドモデルのデザイン上の中核でもある。「すべてはエンジンから始まる」のスローガンの下、新世代モデルには、モンスター史上最高にエキサイトメントかつ使い勝手に優れたパワーユニットが搭載されている。
第2世代テスタストレッタ11°デュアルスパークエンジンは、パニガーレと同様の手法でトレリスフレームに固定され、ストレスメンバーとしても機能する。さまざまな進化によって最高出力は135hp/8,750rpmに達し、さらにモンスター1200 Sでは、10hp増の145hp/8,750rpmを発揮する。エンジンマップも入念にプログラミングされ、ライディングプレジャーにつながるトルク特性を実現する。最大トルクは、モンスター1200が12.0kgm、1200 Sが12.7kgmで、共に発生回転数は7,250rpmである。
ドゥカティが2気筒エンジンで培った数々のテクノロジーが応用され、トルク重視のボア×ストローク(106×67.9mm)レイアウトにより、新世代モンスターにふさわしいパワーユニットに仕立て上げられている。第2世代テスタストレッタ11°は、エキサイティングながらもフレキシブルで、ユーザーフレンドリーなキャラクターを備えている。
1198テスタストレッタ11°DSには、ミクニ製ライド・バイ・ワイヤー・スロットルボディのほか、最先端のフューエルインジェクターが採用されている。インジェクター装着位置も、比較的温度の低いインテークポート壁ではなく、より高温のインテークバルブ裏側に燃料が噴射される。燃料がバルブに噴射されると混合気が細密化され、フレッシュエアときれいに混合される。燃料の気化が完全でないと燃焼室内に液体のまま燃料が侵入してしまい、燃焼効率が低下するが、新たなソリューションのおかげでこの問題が解消された。この燃料噴射システムに加え、デュアル・スパーク(DS)コンセプトを採用、気筒あたり2本のスパークプラグをレイアウトし、燃焼効率を向上させると同時に燃焼時間の短縮も達成している。エンジン冷却用のラジエーターは、スタイリッシュなラウンド形状に2個の高効率ファンを配置。さらにセカンダリーエア・システムを採用するとともに、パフォーマンス重視のマッピングにより、排ガス特性を悪化させずにいっそうスムーズなエンジン特性を実現した。
テスタストレッタ11°エンジンは、1198スーパーバイク用パワーユニットをベースとして、扱いやすさを重視して改良を施したエンジンである。具体的には、1198では41°に設定されていたバルブ・オーバーラップ(ハイパフォーマンスエンジンの場合、高回転域のパフォーマンスを重視して、バルブ・オーバーラップを大きく設定することが定番)を11°に狭めることにより、ピークパワーは若干低下するものの、中速域の力強さや全般的なスムーズさが大きく向上している。
モンスターエンジンに採用した湿式クラッチには「スリッパー機能」があり、また抜群に軽いレバーフィールも提供している。そのプログレッシブなセルフサーボメカニズムはエンジンからの駆動力によってプレッシャープレートを圧着し、柔らかいクラッチスプリングの使用を可能にする。これによってハンドルバーのクラッチレバー操作が軽くなり、街中の発進停止を繰り返す走りにも長距離ライドにも理想的な効果を生む。そして駆動力が反転すると、同じメカニズムがクラッチプレートの圧着圧力を下げ、レーシングバイクばりの「スリッパーアクション」を提供する。これはアグレッシブなダウンシフティングでのリアの不安定な挙動を抑え、スロットルを閉じて、通常走行でシフトダウンを行うときにもいっそうなめらかなフィーリングをもたらしてくれる。
印象的な50~52mmのエキゾーストパイプは、2-1-2の排気システムを通してモンスターの効率的なパワーデリバリーを可能にしている。エンジンマネジメントシステムは、大型エアボックスから燃料を正確に供給するために、各エキゾーストパイプにラムダセンサを配置し、キャノンスタイルで上下に重ねられたサイレンサーに内蔵された触媒コンバーターによってEURO3に適合している。そして、中間に配置された電子制御のエグゾーストバルブは、排気圧力を最適化している。

主要サービスインターバルを30,000kmに延長
モンスター1200のテスタストレッタ11°DSエンジンは、主要サービス(バルブクリアランス・チェック)のインターバルを、30,000kmまで延長している。これは、品質に対して継続的な投資を行ってきたドゥカティにとって、新たな節目となる数値である。